10年落ち以上の“ちょいビン”輸入車を手に入れることにリスクはないのか?

丸野編集長の愛車、名車と呼ばれるW214

■狙い目は“ちょいビン”なのか?

NEOYAG編集部としては、10年落ち以上の特選輸入車を、ちょいビンテージ(通称=ちょいビン)車として、全力で応援しています。
それもそのはず、編集長・丸野裕行自体が新車に乗ったことがなく、常に輸入中古車に乗り続けているわけです。
それほど輸入中古車をこよなく愛しているということです。
しかし、車好きの誰もが知っての通り、国内ディーラーで購入する新車は、ディーラー保証が3年~5年付帯しているので、そのあいだに起きた故障のほとんどは、自動車ディーラーの保証によって、その車のディーラーが修理代を支払うことなく保証されています。

■なぜディーラーの保証期間は3~5年なのか?

簡単にいえば、5年以降は故障リスクというのは、新車の頃とは格段に増えていくからです。

新車の保証が付いた車を買うためには、非常に割高の新車を買うしかない選択肢はないわけです。
認定中古車新古車、未走行車、初年度登録での保証期間内の中古輸入車をチョイスするなども方法はありますが、今回、年収800万円~ムリなく自動車選びを考えたいのは10年落ちの中古輸入車です。

丸野編集長のファーストカー・フォードモンデオ

10年落ちの輸入車というのは、ディーラーで保証を受けられなくなり、5年以上経過しているので、故障リスクは高まります。それは、電気系統やゴム・パッキン、樹脂まですべての部品が経年劣化してきます。

■購入金額が100万円でも修理代が200万円かかることも

これを中古車ディーラーが真顔になって、「全然壊れません、問題ないですよ」と言えば、絶対に注意です。
新車のときには700万円円前後した輸入車が、10年後100万円程度で買えることもことも少なくありません。問題は、その後の故障リスクをどれだけ考えるかです。

セカンドカーの300E

ネットで故障事例などをどんどん検索していくと、恐ろしくなるほどの修理代がかかるような事柄が出てきます。これは非常に不安ですね。そんなものに目がいき、故障前の不安から大きなトラブルを考えてしまい、自分が乗りたかった車を買う夢を諦めるケースもあります。

■中古輸入車に強い業者を見つける

ちょいビンテージ(=ちょいビン)輸入車を購入するとなると、そのような不安を払拭し、10年落ちのちょいビン輸入車を手に入れる方法があります。
グーワー〇ド、カー〇ンサーなどで全国でも最安値のような中古輸入車を見つけて、乗ってはみたもののすぐにエンジンが落ちたり、ガラス窓が開かなくなったり、警告灯がついたままになったりなど、瑕疵車両が非常に多くなっている中で、あなたはどうすればいいのでしょうか。

丸野編集長が最も乗りたかったW210

ではどうすれば、安全に安心して、あなたが「カッコいい!」と思った中古輸入車を維持するのかをお教えしましょう。
何台もの中古ちょいビン輸入車を販売・整備してきた自動車販売のプロに話を聞いてみました。

《10年一の中古ちょいビン輸入車購入のコツ》

1.輸入車に詳しく整備などができる環境があること
……中古車や輸入車に関して玄人として活躍されている整備会社との縁がある、とことん付き合ってくれるメカニックが常時いるということです。
年代物のクラシックカー、ちょいビンどころではない15年~20年落ちの輸入車を購入される人の中には、プロが多く、整備はナシで現状渡しで価格交渉をするという強者もいます。
2.中古車が弱い部分の特性、その車の個性を理解している
……新車が割高である事情というものをしっかりと理解していて、中古ちょいビン輸入車は、手入れをしなければ、多大なリスクが伴うことをちゃんと知っているあなたです。
メルカリなどで約10年前のオーブンレンジを格安で購入し、数週間後に電熱が故障して、メルカリの出品者に修理代を請求する人がいたとすれば、その人は10年落ち以上の中古ちょいビン輸入車を買い控えるべきです。

最も楽しかったゴーカートフィーリングのMINIコンバーチブル

3.信頼ができる自動車販売店との確固たる信頼関係を構築している
……これは信頼に値する販売店と出会い、すべてを一任するという方です。自動車販売店としても、信頼していただいて任せてもらうことで、その情熱のあるオーナーさんの想いに報いたいと思うのが、当然です。
悪く、評判の悪い粗悪品の中古輸入車を販売している業者もいますが、全国にこのような良心的な自動車販売店が同数増えていっています。少し前には、どうしても20年落ちのダイムラーダブルシックスが欲しいという経営者が、中国で状態のいい車をみつけて、それを並行輸入して、取り寄せたという話がありました。

ダイムラーダブルシックス

中国からの輸入は難しいので、ドイツのエージェントに連絡を取って在庫確認をし、それと同じくダイムラーが通関やガス検査を行って手に入れるという遠路はるばる海を渡ってきた流れになった面白い連携がありました。

■結局はその車に乗りたいかどうか

最終的に、その“ちょいビン輸入車”を手に入れるかどうかですが、その“ちょいビン輸入車”に興味を持ってしまうキッカケは、脳内で起こる化学反応。
車選びは、「この車にどうしても乗りたい!」というプロセスが一番です。

現在の愛車・X3

正直、私編集長・丸野は、ずっと中古のちょいビン輸入車に乗り続けると思います。
年式なんて、日本車にしか乗ったことない人にはわかりません。
カッコつけたいなら、中古ちょいビン輸入車でキマリです!
(C)Wikipedia
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