初めてのちょいビン輸入車選び!賢い選択のクルマ、ダメクルマってどれなの?
ちょいビンテージ(=ちょいビン)、乗っているだけで下半身の興奮度合いが高まる(=ちょいビン)と様々な意味を持つ中古ちょいビン輸入車には、個性的モデルが多く、価格もリーズナブルなのが好条件だと、前回の丸野編集長が語っていました。
その非常に魅力的な価格帯になっているものの中でも、どの車を選べばいいのか、どの車を選んではいけないのか、というポイントについては未だ解説してはいません。
ですが、年式が古くなればなるほどに国産車以上に、故障リスクが高まるために、初めてちょいビン輸入車を購入するのであれば、慎重に選びたいところです。
今回は、初めてのちょいビン輸入車選びで、どこの点に注意すべきか、どんなクルマ選びをすればお得なのか、をしっかりとレポート。
また、実際に販売店に行って、試乗したときにどんなところを確認すれば、BADカーを選ばずに済むのかも解説していきます。
1.初心者のちょいビン輸入車購入では絶対避けるべきクルマ
昔から言われていることですが、輸入車というのは機械仕掛けの国産車と違って、故障してしまうものが非常に多かったのは本当の話です。
最近はそんなリスクも激減してきていますが、年式が古いものだと些細な故障を含めた場合であれば、リスクは高くなる傾向にあります。こんなリスクをできるだけ回避するためには。古い年式の輸入車や高走行車は避けた方がいいと思います。
さらに、修理費用が高価になってしまうレアな輸入車も避けるべきだと思います。流通量があまりに少ないサーブなどのレアな輸入車だと、それだけ部品数も少なく、修理が高額になります。部品がないからということで、自作して部品を取り換える業者もいるほどなので、初心者向けではないのです。
どこをどう見積もっても、この車種のこのモデルでなければムリ、いらないという場合であれば、高額な部品代や修理代などを支払うためのお金や信頼できる整備工場、メカニックの確保が必要になります。今市場に出回っている多数の輸入車に関する部品や工賃というのはやはり国産車より高額になるケースが多いためです。
2.具体的に輸入車選びをする!
・走り重視
初めてちょいビン輸入車選びをするときには、無難な10年落ち以下のコンパクトカーがオススメ。
値段も手ごろで、可愛くて個性的なモデルが非常に多いです。選択肢がいろいろあるということは、より好みの車種に出会え、部品代も修理代も安く済むということです。タマ数が増えることくらい、輸入車に乗るメリットがUPすることはありません。
日本風土との相性や完成度、走り、故障リスクやメンテナンスのことを考えると、オススメするのはドイツ車。コンパクトカーのちょいビン輸入車の中でも、フォルクスワーゲンポロやゴルフ、ビートルなどは、世界中にある自動車会社がベンチマーク化しているモデルで、完成度も非常に高いです。
さらに、コンパクトカーでは珍しい後輪駆動車(FR)のBMW1シリーズは、走行性も爽快。
・デザイン重視
デザインを一番に考えたいのであれば、オススメしたいのは流線型を大切にするイタリア車のブランド・アルファロメオMITOなどが人気。また、フランス車にも個性的なデザインのものがあり、プジョー308・208などのコンパクトカーが街で目立つでしょう。
同様に、さらにフィアット500などもオシャレ感満載でありながら、タマ数が多いのがうれしい。ルノーメガーヌ・ルーテシアなども魅力的です。
・安全性重視
また、高い安全性能を重視したいのであれば、やはりドイツ車のボルボV40。メルセデス・ベンツAクラス・Bクラスなどもかなりの安全性能を兼ね備えています。ドイツ車は、販売店が多く、アフターサービスも安心です。
しかし、ドイツ車は高いリセールバリューを誇っているために、中古輸入車の価格としても高額になるので、中古車のお買い得感はあまり感じないかもしれません。
・コスパ重視
コスパを重要視するあなたには、プジョーやルノーがオススメ。ドイツ車以外のちょいビン輸入車に関しては、低リセールバリューなので、価格も格段に下がりやすく、中古車を買った方が、新車を購入するよりもコスパは高くなります。
3.試乗で初心者でも簡単にできるチェックポイント
気に入ったクルマをついに見つけたら、売買の見積りをもらう前に試乗してみましょう。ここでは、初心者でもできるチェックポイントをまとめてみました。
・各部に異音が鳴っていないかをチェック
とにかく重視すべきことは、乗って“違和感がないか”どうか。各部から出てくる音に耳を澄まし、どこからか異音が鳴っていないかどうかを見極めたいものです。
このときに音楽を流すのは禁物です。
・走行時の性能に違和感がないかをチェック
エンジン周りや走りに関してのチェックも重要です。高回転までエンジンを回し、ブレーキフィーリングがしっかりと機能しているかどうか、ステアリングは重くないか、ATであれば変速時のショックがないかをしっかりとチェックしましょう。
・オイル漏れがないかチェック
これは簡単です。希望の車種が止まっていた、展示されていた場所からクルマを動かした際に、アスファルトにオイル染みがないかどうかを見てみましょう。染みがあるということは、オイルパンの中にオイルが一杯になって、漏れ出ている可能性があります。気になれば、販売店に相談してみましょう。
(C)Wikipedia
取材・文/桜川しげる(自動車ライター)
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