【激ウマNEOYAGメシVol.4】京都・山科『九良右ェ門 (くろうえもん)』
店というのは、駅上や駅周辺にあったりすると助かる。しかも、それが粋な酒や肴を出してくれるような名店だったりすると、人生に幸せを感じてしまうものです。
こんな寒さが堪える時期になると、肉グルメだけでなく、魚の味もうまくなるというもので……。
自分好みの厳選された食材を注文して、七輪の炭火で焼いて食べられる名店が、京都市営地下鉄椥辻駅の上にある『九良右ェ門 (くろうえもん)』です。
レアな焼酎を多数そろえてもあるし、京都の地酒はもちろんのこと、全国の銘酒の品ぞろえも非常に多いのがこのお店の特筆すべき点でしょう。
主人は京都祇園で板長をしていたという筋金入りの職人
この店の店主は、京都祇園で板長をしていたという職人で、全国から仕入れる素材は、厳しく吟味された海鮮や肉、野菜など。
なるほどスタイリッシュな外観の店先は、知る人ぞ知る人気店という感じです。
椥辻駅の頭上にあるというのにもかかわらず、お店自体まったく気がつかないほどひっそりとしています。近くを通りかかっても、なんのお店かというのは、まったくわかりません。それほど、薄暗く静まり返っているのです。
それは店内に入っても同じ。上質そうな居酒屋という雰囲気をたたえた店内には、カウンター席と6人掛けのテーブル席、4人掛けのテーブル席が点在。
和風のバーといった面持ちです。
すべて自分好みに決められるのがうれしい
まずは生ビールを注文。キンキンに冷えたビールは、寒い時期でもやはりうまい。
自分で選んだ素材を七輪で焼くということなので、店内では至る所で煙があがっています。
しかし、焼肉店のそれとは違い、なんだか味のある風景。
セットメニューもあるんですが、好みのお造里と焼き魚を注文。選んだのは、ホッケと鯖。冬を代表する脂のりを期待できる魚です。
造里はマグロと平目、寒ブリ。どれも新鮮でねっとりとした舌触りと脂のりがたまりません。ビールを地酒に変更して、造里をすべて食べ終わる頃には、この店の雰囲気に完全に飲み込まれてしまいます。
七輪で焼く魚の旨さに脱帽
いよいよ七輪の登場。ハタハタやみりん干しなどもあるのですが、ここでは絶対にアラカルト。自分たちのペースで焼きはじめます。
ちょっと時間がかかる、にんにくの丸焼き、大きく立派に育ったエリンギもオーダーしてみました。
どの魚も脂のりがよく、美味い。特にホッケは、北海道産のものだったので、身が柔らかく、ホロホロっと口あたりがいい。
魚の甘みと旨みが口の中に広がるとはこのことです。
その他にも野菜や肉類を追加。魚介類だけでなく、肉類が充実しているのも非常にうれしい。酒にもよく合います。
鶏せせりは他店では味わえない肉汁の多さ
にんにくは驚くホクホクと柔らかく、うまい。追加注文した、エリンギもかさの部分のみを焼き、水分がフツフツと湧いて出れば、焼きあがっているサイン。
エリンギを噛むと、その肉厚さに驚かされ、ジュワッとあふれ出る水分に旨みが凝縮されていますね。これもうまい。
充分な食べ応えを噛みしめながら、次は鶏のせせりです。
焼き手に回った私のトング捌きに、同伴したNEOYAG仲間も見入っています。やはりNEOYAGたるもの、料理のひとつひとつに、魂を入れることが大切だという話をしながら、焼き上がり。
せせりは、細かな軟骨が程よく舌にあたり、抜群の歯ごたえ。シャクシャクと肉の繊維が、心地よく跳ね返してきます。これもうまい。
肉汁も皿に滴るほどで、噛めば噛むほど、口中に染み出します。
さぁ次はご期待の極上和牛です。
サシの入り方が絶妙な極上和牛
今日は魚でいこう……そう決めていたにもかかわらず、ついオーダーしてしまった極上和牛。
席に運ばれたときには、その美しさにほれぼれしました。
「軽く炙ってお食べください」ということなので、ここはレアで喰らうことになりました。
ちょっと焼き目をつけて、表面の脂が溶け出してきた頃合いで、実食。
うまい、噛むほどにうまい。和牛の脂に恋をしてしまうほど、歯で噛むことが楽しくなってきます。
サクサクとした噛み心地に、決して胃もたれしない上質の脂。
その味わいは、他の肉とは明らかに違います。
噛み終えた後は、柔らかなスイーツのごとき、のど越し。幸福感が胃へ落ちていく快感。最高ですね。
銀シャリも幻の“宮の御前”が食べられる
このほか、この店では、オーダーを受けてから炊きあげる幻の銀シャリ・こしひかり宮の御前が食べられたり、最高の料理の数々を口にすることができます。
くつろぎの空間で、幻の焼酎や銘酒を傾けながら、全国の逸品を食せる贅沢。
2階には、少人数の宴会用個室席もあり、リーズナブルなおまかせコース(3,000円~)から用意してあるようなので、後輩を連れ立って飲みに行くNEOYAG世代にも便利なのではないでしょうか。
《NEOYAG評価》
オススメ度★★★★★
お値段 ★★★★★
再訪問率 ★★★★☆
さらに、予算やニーズに合わせたコースや鍋なども用意してもらえるようなので、使い勝手の良さがいい。
スタッフの丁寧な接客にも好感が持てます。
NEOYAG認定店決定!
『九良右ェ門 (くろうえもん)』
住所:京都府京都市山科区椥辻東潰6-2
TEL:075-502-5514
営業時間:18:00~24:00 日曜営業
定休日:月曜日
HP:http://r.gnavi.co.jp/ka8t300/
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