【激ウマNEOYAGメシVol.6】兵庫・甲子園口『にしのみやラーメン本家』
日本固有の文化である“和食”は、2013年にユネスコ無形文化遺産に認定された。
世界から注目される日本の食文化の中で、最も身近で、日本人に愛されるものが“ラーメン”である。
ラーメンというのは、基本的に言えば、麺とスープの上に具材が乗ったもので、中国の麺料理が元となる。
漢字では、拉麺、または老麺、柳麺と書く。別名としては、中華そば、支那そば、南京そばとも呼ばれることもある。
やはり日本のラーメン文化というのは、独特のもので、中国や台湾では、ラーメンのことを日式拉麺と呼び、自国の面料理とは一線を画す存在であると認識されている。
最近では、ラーメンも多様化し、昔ながらの塩や醤油、味噌、豚骨だけではないものも出現し、そのスープの違いを“系統”として表現するようになった。
代表的なものとしては、魚介系、魚介豚骨系、魚介豚骨醤油系、濃厚魚介系などと細かな表現がされ、その種類は多い。
人気店の特徴を取り入れたラーメンが出される店では、家系ラーメンや二郎系ラーメンなどもあり、ファンを増やし続けていることはご存知の通りだ。
ラーメンの発祥は、実は闇市ではない
ラーメンの発祥は、1945年に太平洋戦争が終わりを告げ、物資が乏しい戦後の闇市で生まれたと言われる。小麦粉を練って、熱いスープで食べるこのラーメンは、非常に安く、人気になったと言われているのだ。その後、麺やスープ、具材を独自にアレンジし、それぞれの地方で、その地に根付いた味のラーメンが誕生し、全国各地に広がっていったというのだ。
しかし、本当にラーメンが生まれたのは、1884年に函館の洋食店『養和軒』だという。そのときに店主が提供した“南京そば”が、日本初のラーメンのルーツになるという。さらに、これが塩ラーメンだったというのだから、ラーメン好きは驚くと思う。
魚介や昆布、豚骨、鶏ガラ、野菜のエキスが十分に出た透明なスープの塩ラーメンは、瞬く間に人気商品となり、のちの1910年、日本で初めての東京浅草のラーメン店『来々軒』で、鶏ガラをメインに使った正統派の“醤油ラーメン”が考え出された。
具は薄切りチャーシューとシナチク、刻みネギ、海苔だけ。そんなシンプルな東京ラーメンは、爆発的に大ヒットして、皆行列を作った。
そのラーメンは、伊勢海老でダシをとる
打ち合わせと取材を兼ねて降り立ったのは、西宮市は甲子園口。
NEOYAGを主宰・神戸製薬株式会社の吉田斉彬社長の勧めで、降りしきる雨の中、やってきたのは『にしのみやラーメン本家』という店だった。
なんと、このお店、スープを贅沢にも伊勢海老で取っているというのだ。殻やミソから濃厚なダシが出て、うまいことは容易に想像ができる。
店内に入ると、昔ながらのラーメン屋という雰囲気で、作業着のお客がチラホラ。なんだか懐かしい気持ちになる。伊勢海老スープを推しだしたPOPがあり、期待度が上がる。いやはや、楽しみだ。
バラエティー豊かなメニュー。“今日の日替りランチ”にはラーメンと天津飯のセット、なんとこのお店はカルビ丼や兵庫県らしくぼっかけ丼などもあり、日々男たちの腹を満たしているのだな、と安心する。
ビールをチビリと飲りながら、ギョーザ、子供たちにはちびっこラーメンを頼み、僕と社長はシンプルにラーメンを攻めた。キムチと大根漬けを追加し、箸をつけてみる。ラーメンを待つ間のいいつまみになる。シャキシャキとした歯ごたえが心地いい。
ギョーザも焼き加減が絶妙。味もしっかりとしていて、うまい。強めのボディブローを喰らった後のようなパンチのある味である。
麺とのバランスもGOOD
しばらくすると、湯気をもうもうと立てたラーメンが到着! 早速、『にしのみやラーメン』のスープをレンゲで掬ってみる。口に入れた瞬間、口の中に広がる甘みとコク。すごく美味いじゃないか! このあっさりとした伊勢海老スープは、一飲の価値がある。
まろやかで、優しく溶け込んだ伊勢海老出汁。ご飯にかけて食べてもうまいかもしれない。いい雑炊になるだろう。
飲み進めていくうちに、なんというのか、クセになる。すんごくうまい! ツルリとした麺は、食感が強い中太ストレート。スープとも非常に合っている。これは、GOODだ。
具の方だが、脂の少ないチャーシューと細かく刻まれたネギ、『神座』のような白菜が入っていて、実に実にまっすぐに正直に作っているラーメンだ。恐るべし、にしのみやラーメン!!
ただ、ラーメンを食べた後にギョーザを口に入れると、若干濃い目に感じる。ラーメンを食べていると、ギョーザがもう腹に入らなくなった。
しかし、このラーメンのスープを飲むのがクセになる。さっきからずっとレンゲを離していないことに気がついた。それほど、飲み甲斐があるのだ。
《NEOYAG評価》
オススメ度★★★★☆
お値段 ★★★★☆
再訪問率 ★★★★☆
いやはや、やはり伊勢海老出汁の効いたスープは持ち帰りたいぐらいだった。他の料理にも利用できそうだと感じた。
本当にこの『にしのみやラーメン本家』、これから時々通ってしまうかもしれない。
食事を終えて、外に出ると、熱くなった体と腹に、雨空の寒さが心地よかった。
うまい、ごちそうさまでした!
NEOYAG認定店決定!
『にしのみやラーメン本家』
住所:兵庫県西宮市甲子園口2-28-19
TEL:0798-64-3999
営業時間:[月~金] 11:30~15:00 18:00~翌1:00 [土・日・祝日」 11:30~翌1:00
定休日:無休 ※営業時間・定休日は変更となる場合がございますので、ご来店前に店舗にご確認ください。
HP:http://nishinomiya.mypl.net/shop/00000349779/
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