トイレの貼り紙に学ぶ心理テクニック!人を正しく行動させるコツとは?

「心理テクニック」と聞くとなんだか遠い世界の話に聞こえる。空想の世界の話だと感じる。というNEOYAGが大多数ではないでしょうか。
しかし実際は、日常のあらゆる場面で心理テクニックは使われているんです。

その中でも身近なのが「トイレの貼り紙」。
コンビニエンスストアやスーパーなどで、「トイレを綺麗に使って欲しい」という旨の貼り紙を見たこと、ありませんか?
おそらく、目にしたことがある人がほとんどでしょう。
実はこの貼り紙に、人間の行動を操るテクニックが組み込まれているのです!

心理テクニックを正しく理解すれば、人の行動を予測し管理することができますよ。
そこで今回は、トイレの貼り紙を題材にして、身近なところで使われている心理テクニックを解説していきます!
この記事を読めば、他人の行動をコントロールできるようになっているかも…!?
是非最後まで読んでみてくださいね!

 


トイレの貼り紙のパターン


トイレの貼り紙の願いは一つ。「綺麗にトイレを使ってほしい」ただこれだけです。
この願いを実現するために貼り紙で注意を促しているわけですが、これには複数のパターンがあるとお気付きでしょうか?
いろんな種類があるのですが、大きく5つに分類されると言われています。

  1. みんなのトイレは綺麗に使いましょう。(お願い)
  2. トイレが汚れると次の人が迷惑します。(他者への思いやりを促す)
  3. トイレを汚してはいけません。(禁止)
  4. トイレを汚されて困っています。(悪い現状説明)
  5. いつもトイレを綺麗に使ってくれてありがとうございます。(感謝)

どのキャッチコピーも見たことがあるのではないでしょうか?
それぞれ言い方は異なりますが、どれも「トイレを綺麗にして欲しい」という意図が伝わりますね。

しかしこの5種類のうち、明確な効果があるのはたった一つだけ。
そしてなんと、逆にトイレを汚く使わせてしまうようなキャッチコピーも含まれているのです。
さて、一体どの貼り紙が有効なのでしょうか?状況を想像しながら考えてみてください。

 


最も効果的なのは5番の「感謝」


「トイレを綺麗に使って欲しい!」
この願いを叶えるために最も有効なのは、5番の「いつもトイレを綺麗に使ってくれてありがとうございます」のキャッチコピーだと言われています。

このキャッチコピー、見ると不思議な気持ちになりませんか?
「毎日使っているわけでもないのに、なんでお礼を言われるんだろう」
「別に綺麗に使っているつもりはないんだけどな」
など、ちょっと引っかかる言い方ですよね。

一見腑に落ちないこのキャッチコピー。一体なぜ有効なのでしょうか。
これには大きく分けて3つの心理テクニックが関係しています。

まず一つ目は「感謝欲」。これは日本人特有の心理だと言われています。
日本人は「他人から感謝をされたい」という承認欲求を持っています。
5番目のキャッチコピーには「ありがとう」という言葉で感謝を伝えていますよね。
これにより、「綺麗にトイレを使って感謝の対象になろう」という心理が働くのです。

二つ目は「周りと同じ行動を取ろう」とする心理です。
「いつも綺麗に使ってくれて」と伝えることで、トイレを使う人の全員が「トイレを汚さず使用している」という状況を想像させられます。
人間は、無意識に大衆と同じ行動を取ろうとする心理を持っています。
そのため、「みんなが綺麗に使っているなら、私も綺麗に使わなきゃ」という意識が働くんですね。

三つ目は「矛盾の元凶になりたくない」という心理。「悪者になりたくない」とも言い換えられます。
普段から綺麗に使われているトイレを汚してしまうと、「自分が綺麗な状態を壊す」ことになりますよね。つまり、貼り紙に書かれていることと今の状況を矛盾させることになる。
また、次に入った人に「あの人がトイレを汚したんだ」と悪者認定されるかもしれない。
人はこういった状況を嫌います。ですので無意識に、トイレを綺麗に使うよう意識するのです。

以上3つが、5番の貼り紙に組み込まれた心理テクニックです。
一見なんだか不自然に見える貼り紙ですが、この貼り紙を見て「よーし、自分が率先してトイレを汚してやろう!」と考えたことはないと思います。(こういった方は相当の天邪鬼ですね)
実際はかなり効果が高い貼り紙と言われているんですよ。

 


逆効果なのは4番


5番とは反対に、逆効果になるのは4番の「悪い状況説明」。
「トイレを汚されて困っています」
「トイレを汚すのはやめてください」
こういったキャッチフレーズを目にしたことも多いでしょう。
パッと見た限り、5番の違和感もありませんし言いたいことも伝わります。注意喚起としての役割も果たしているように見える。
しかしこの貼り紙を貼ると、貼る前よりもトイレが汚くなる…といった状況に陥る可能性が高いんです!

一体なぜなのか?これにも「大多数と同じ行動を取る」という心理が働いています。
「トイレを汚されて困っている」という貼り紙を見た人は、「じゃあ自分は綺麗に使おう!」とは考えません。
「多くの人が汚して使っているなら、自分も汚して大丈夫」という心理になるんです!
これは意識的なものではなく無意識の心理。特に意識していないつもりでも、トイレを汚すように使ってしまう。また汚してしまった場合でも片付けをしようとは思わなくなります。
そのためどんどんトイレは汚れていき、状況が悪化していく…。これが人間の心理です。

 


心理テクニックを使うコツ


このように、トイレの貼り紙には人の心理に働きかけるテクニックが使われています。
しかしこれは、何もトイレの貼り紙のみに言えることではありません。
コツを理解すれば、日常生活やマーケティングの場で活用できます。

人の心理を煽り、行動を管理するにはどうしたら良いのか。
答えは、「あなたが望む理想的な行動」を大勢が実行している、という認識を植え付けることです!

4番も5番も、大衆の行動がイメージできるキャッチコピーですよね。
大きな違いは、4番が「してほしくない状態」を、5番が「してほしい状態」をイメージさせているということ。
人間は大衆の行動に引っ張られるもの。人を管理したいのなら、「全員がこの行動をしている」と錯覚させることが大切なんです。

 


まとめ


いかがでしたか?
普段何気なく見ているトイレの貼り紙ですが、このような心理テクニックが隠されているのですね。
心理テクニックは案外身近なところに潜んでいるもの。
人の行動を管理してみたい…そんな方は、心理テクニックを学んでみてはいかがでしょうか。

(C)写真AC

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