草津の温泉水が新型コロナウイルスを死滅させる?! 不活化研究で観光活用に期待!

草津温泉ーー。

群馬県の吾妻郡草津町草津界隈に所在している温泉で、位置は草津白根山東麓になります。

自然湧出量は、毎分3万2300リットル以上と日本一になります。日本を代表する名湯のひとつで、草津温泉と下呂温泉、有馬温泉を日本三名泉といわれています。 江戸時代後期から何度も作ち替えられた温泉番付では、最高位である大関として認められていました。古くから東の薬湯という風に知られており、恋の病以外すべて効くと言い伝えられます。

昔から様々な病気に効くと謳われるこの草津温泉の湯。しかし、今全人類が頭を悩ませる新型コロナウイルスに有効だとは、誰も想像していませんでした。

この研究成果は群馬大学発のベンチャーカンパニーである『グッドアイ』から発表されました。研究にあたったのは、群馬大大学院の板橋教授率いる研究チーム。板橋教授はこのように解説します。

「万病に効くといわれている草津温泉水の殺菌力に注目。新型コロナウイルスを《不活化》できるのかどうかを検証したわけです。簡単に《不活化》を説明すると“感染力を失う”という意味。比較的強い感染力を持ったコロナウイルスのそのチカラがなくなってしまうということです」

実験は3つの溶液での検証

板橋教授が実験に使ったのは、《水道水》、《硫酸酸性水》、《草津温泉湯畑源泉の温泉水》の3つの溶液にコロナウイルスを混ぜ、サルから採取した細胞に感染させるという比較検証を行いました。

検証結果は、感染力が水道水と比べて、硫酸酸性水(80%減)、草津温泉水は驚くべき95%減になったというのです。

これは、硫酸酸性水と草津温泉水は共に《酸性》。この強い酸のpH値がコロナウイルスを不活化したと推察できます。それを踏まえて、草津温泉水の方が不活化効果が高いということは、硫酸酸性水の中には含まれていない、草津温泉水にしか含有されていない“成分”が作用したものと考えられるのです。

「具体的な成分がそのように不活化に効いたのかを、今後時間をかけて検証していきたいと思っています」と板橋教授は語りました。

草津町からの研究依頼で判明

今回の検証は、草津温泉の湯畑源泉水のみで行いましたが、草津町内にある他の源泉水でも調査が続きます。

この温泉水調査は、板橋教授らに草津町が依頼したもので、町の企画創造課はこう説明しました。

「かつての草津町に群馬大学附属病院の分院があって、群馬大は草津温泉水の殺菌効果についての研究をずっと続けておられました。その研究の延長線上に、“ひょっとすると新型コロナウイルスも殺菌できるんじゃないか”と草津町から群馬大学発の『グッドアイ』に研究依頼をしたわけです。“それならば……”ということで、板橋教授が陣頭指揮を執り、研究チームと熱心に調査を開始。このような成果を上げられるようになりました」

この結果を踏まえて、草津町は早速観光政策で、源泉水を使い、温度を38℃程度に下げた《手洗い湯》を設置。観光客の誘致に力を入れるようです。2月中には《手洗い場》をとりあえず1ヵ所利用可能にし、地元の人々は再び草津町に活気が出ることを願い、利用しています。

「現状では、まだ“お越しください”“またお越しください”とは簡単には言えない状況なのですが、この度の研究結果は観光の誘客面で非常に明るい材料になります」(企画創造課)

朝のワイドショー『とくダネ!』にも取り上げられる

【日本三名泉の草津温泉には、新型コロナの感染力を低下する効能がある!】

群馬大学と草津町がタッグを組んだ研究によると、草津温泉の源泉には硫酸水溶液により強力な新型コロナを死滅させる効果があり、わずか1分で99%ウイルスが消滅するという。2月19日放送のフジテレビ系朝のワイドショー番組『とくダネ!』がこの件を取り上げ、報じました。

このニュースをスタジオで聞いた昭和大学の感染症学会感染症専門医の二木芳人教授は「かなり酸性度が高い温泉なので、効果があるというのは十分に考えられますね。その他にもなにかコロナウイルスに有効な成分があるのかもしれないですね」とコメント。酸性というだけではなく、コロナウイルスを死滅させるような成分が存在していることを示唆しました。

町長は誘客に意欲

黒岩信忠町長は「草津温泉の温泉水でコロナウイルスには感染しないとか、治るとか、ということとはまったく違う話です。大浴場などの風呂に入浴している最中でも“感染するのでは?”と疑ってかかる人が多いという気がします。しかし、(草津温泉は)その他の浴場施設と比べれば、安全性が高いのではないか」と記者会見で話しました。

このコメントは、コロナ禍で冷え込んだ草津温泉の景気回復につながる研究結果であるという思いがあるからでしょう。

まだまだ感染者が日々増えるコロナ禍において、「草津良いとこ、一度はおいで♪」となるかの勝負時期が早く来てくれることを信じたいと思います。

(C)写真AC

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